原監督退任と院政移行

巨人史上初の同一監督での2年連続Bクラスが確定し、原監督が3年契約を1年残し、退任を発表、今後はオーナー付特別顧問の役職に就き、新監督には阿部ヘッド兼バッテリーコーチが就任します。

阿部コーチのパワハラ気質報道の頻出に懸念がありましたが、1年前倒しはあったものの規定路線をなぞった形です。そして組閣人事によって今後の球団の在り方、方向性が見えてくるでしょう。注目すべきはどの程度原さんや阿部新監督の意向が人事に反映されるのか、という点です。

阿部新監督は原さんの引き上げによって地位を築いてきたので、恩師の意向に異を唱えることは難しいと思いますが、なにぶん結果がすべての世界で2年連続結果を残せなかったことを鑑み、勝つ為の布陣を敷いていかなければなりません。

理想は尻上がりでチームが結果を出しつつ、阿部新監督に花を持たせ、続く監督候補人材を育成すること。そして原さんが助け舟としていつでも現場に復帰できるようにしておくことでしょう。

2000年以降のセリーグ優勝監督一覧 3連覇2回、連覇1回と圧倒的な実績

2000年以降、ここまで長期に渡って監督業に携わり続け、巨人を優勝させてきた実績と経験は他に類を見ません。読売首脳陣としては原巨人の次世代育成こそが来年以降の課題、そして原さん自身は院政を敷いていきたいと考えていることでしょう。ここに読売オーナーの思惑も絡んでくることは間違いありません。

原&阿部巨人の組閣人事に目が離せません。