トラウトがエンゼルスから出ていく日

USA TODAYの9/10の記事で、トラウトが退団希望を示した場合、エンゼルスはトレードに応じる意向があるとしました。

https://www.usatoday.com/story/sports/mlb/columnist/bob-nightengale/2023/09/10/christian-walker-leading-diamondbacks-terry-francona-cleveland/70811894007/ @usatoday

トラウトは2019年3月に12年4.2億ドルの北米スポーツ史上最高額、オプトアウト(選手側からの契約破棄)なしの全球団トレード拒否権付きの事実上生涯契約をエンゼルスと結んでいます。

このUSA TODAYの報道は年々下降傾向にあるトラウトの成績、大谷との再契約駆け引きと関係がありそうです。「12年間ずっと一緒だよ」という関係から、「出ていきたかったら出て行ってもいいよ」という関係になったわけですから。

トラウトの成績

*黄色はリーグ最高

OPSは依然高い水準を示すものの、出場試合数の減少は顕著で、エンゼルスの低迷と連動しています。

球団は近年故障がちのトラウトへの評価を見直すとともに、トラウトとしてもプレーオフに進めない球団との契約を見直す時期に来ています。報道が出た9/10時点でのエンゼルスの成績は67勝77敗、ア・リーグ15位中11位の勝率でプレーオフ進出はほぼ絶望的といった状況でした(完全消滅は1週間後の9/17)。

とはいえこの報道が出たことで、トラウトと大谷がともにエンゼルスに残るのか、トラウトが残り大谷が出ていくのか、トラウトが出ていき大谷が残るのか、選択肢が増えた格好になり、三者の思惑がより顕著になるオフシーズンになりそうです。

スーパースターを中心に据えるも、二者が抜ける方向に進むも、どちらにせよ若手の台頭が必要になります。引き続き、トラウトと大谷の動向に目が離せません。