WBCでアメリカを下し、ひとつの臨界点を迎えた日本野球

正直他にすることがなくなってしまったという虚無感に襲われている人もいるかもしれません。ダルビッシュが参戦し、大谷が参戦し、吉田正尚、鈴木誠也、ヌートバーとMLB選手が集結、山本由伸、佐々木朗希を始め、NPBの総力を結集したドリームチームが世界を制しました。

戸郷、大勢、伊藤大海、今永、高橋宏は間違いなくMLBに行くでしょう。大谷選手が発した「憧れるのを止めましょう」とは第1回WBCでのイチローさんの言葉だそうです。

野茂、イチロー、松坂、ダルビッシュ、大谷とMLBで劇的な活躍をする選手が出現する間隔は徐々に狭まっています。
アメリカは開催を重ねるごとにMLB選手が集まってくるとして、今回大谷選手が口にした「韓国も台湾も中国も、その他の国ももっともっと野球を大好きになってもらえるように」とは今後の野球界の展望を示唆するものでした。

MLBは北米と中南米で形成されてきたといえます。MLB一強で資金や選手を吸い上げられるばかりの現状に対抗するには、アジア野球が連携して隆盛せねばなりません。大谷選手はその為に何よりも結果を必要としていたのかもしれないですね。

彼がなぜ先発して、打って走って、クローザーまでやるのか、そのモチベーションの源泉のひとつを垣間見た気がします。

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